サクラが好きだ。 サクラは日本人にとっても私個人にも特別な花。 梅や桃もそれなりに美しいが、サクラに取って代われるものでは決してない。 サクラはサクラなのだ。
3月の声を聞くと同時に気象庁の開花予想から始まり、標準木とされる木の下にスーツ姿の大のオトナが人差し指で咲いてる花の数を数える。その周りには大勢の見守る人とマスコミ。 そしてその日は開花宣言がなされぬままに周りから失望のため息が漏れる。
世界広しと雖もこんな国は日本だけだろう。 外国人からみたら奇異の世界だが、私はこの毎年繰り返される光景がなんとも好きなのである。 日本人で良かったと思う。
サクラのどこだ好きか? と問われればその「儚さ」だろう。 パッと咲いてパッと散る。「潔さ」と言ってもいいかもしれない。 そこにある種の無常を感じて常に自らを重ねてしまうのである。 サクラは散りゆくときこそ美しい。
サクラを見てから死にたい。 いつもそう思う。 それが叶うかはわからない。
でもそうなれたらこんなに幸せなことはない。
これが最後になるかもしれない・・そう思いながら今年もシャッターを切る。 来年もどんな状況でもまたサクラが見られますようにと願いながら・・。
Kaz
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